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『零れる沈黙の欠片』

 高い空、降り止まぬ光の束、眩しすぎる蒼。
 雲は遠すぎて、どうやっても手に届きそうもない。
 校庭の砂は光の束と融合し、黄味を帯びてはしゃぐ。

 …………。

 沈黙は美麗。
 雑音は醜悪。

 僕は美しき世界から、悪の扉を開く。

――キィィィィィィン。

 脳は急加速に耐えきれず、目眩とともに不快な金属音を響かせた。
 暫しの静寂。そして――


――トン、、、トン、、、トン、、、
 規則的に続く音。
――トン、、、トン、、、トン、、、
 それは蛇口の水の滴り。
――トン、、、トン、、、トン、、、
 規則的に落ちる、不定型な透明。
――トン、、、トン、、、トン、、、
 僕は目を瞑り。
――トン、、、トン、、、トン、、、
 水になる。

          ◇

 水道管を滑り落ち、砂に潜る。
 はしゃいでいた筈の砂たちは僕を厳粛に迎え、たちまちのうちに迷宮の主の元へと導き、小さな会釈をしてあるべき場所へ戻っていった。
 主は問う。
「お前はなんだ」
 水である僕は喋ることもままならず、微かな沈黙の時が流れた。
 主は土。土は蚯蚓を従えて、僕のまわりをぐるぐると回る。
 土が僕のまわりを37回半回ったとき、
「行ってよし」
 という声とともに僕はまた奈落の様で底無し沼の様な闇の主に迎え入れられ、意識は途絶えた。

          ◇

 浮遊感で目を覚ました僕は、自分が雲になっていることに気付く。
 触れたくて触れたくて、でもどうしても手の届かなかった、空の住人。
 しかし、雲である僕は体を動かすこともままならず、自分に触れることすらできない。

 近付いた筈の空は未だ高く。
 果てしない空の果てを想像して身震い。
 眼下を染めるは黄金の砂。
 遥かから眩しく僕を照らす。


――帰ろう。


 僕は雲の姿のまま、静かに涙を落とした。


おしまい。


***
何にも考えずに短いお話を書くのはたのしい。

くまっこちゃんは昔から、気が付くと空の話ばっかり書いてる。
書きやすいってのもあるけど、きっと憧れが強いんだろうなー。


このお話は、きらきらコミュにUPしようと思って即興で書いたんだけど、もしかしたら次回の作品集(いろみほん)に載せるかも~。
そしたら加筆修正が必要だなー。



ふあー、ねむい!!


***
fc2コミュで、「本を作りたい」ヒトの交流コミュを作ってみたよ!!

fc2人口で、どれだけの人が本作りに興味あるか気になるところです。

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Appendix

くまっこにっき?

ここは前まで「クマザサ秘密通路」っていうブログだったんだけど、くまっこちゃんが乗っ取りました!
なので、くまっこが日々の恥ずかしいあれやこれやどれやをちまちま載せていく日記になったんだ。
物語とかイラストとか日記とかケーキとか載せていくから、仲良くしてね。

熊についてだよ。

くまっこ

Author:くまっこ
イラストレーターと見せかけて、ただのラクガキ熊。
楽譜の裏と100円ボールペンがお仕事道具。
72色入り298円のクレヨンが宝物。
(よく数えてみたら71色しかなかった。※同じ色が2本入ってた)

くまっこあるばむ。

いまこんなかんじ。

ついったなう。

お手紙ほしいよ!

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ちがうところ。

こんなの聴いてる。

来てくれてありがと。

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