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クマ王子とハチミツ。(1)

 遠い空のはなし。

 ハチミツの国に、クマ王子が暮らしていました。
 ハチミツの国はその名の通りハチミツの産地で、国の真ん中を通るハチミツ川には黄金にかがやく良質のハチミツが流れ、お城から街へと続く並木道には立派なハチミツの木が植えられています。
 また、国民もハチミツの栽培に熱心で、郊外にはハチミツ農家がハチミツ畑を持ち、城下町にはハチミツ店が軒を連ねておりました。
 この国の誰もがハチミツを愛していて、ハチミツはこの国の誇りなのです。
 けれども、クマ王子はハチミツが大嫌いでした。
 なぜかというと、クマ王子がまだ小さい頃、お城を抜け出して遊んだハチミツ川で、溺れて流されてしまったことがあるからでした。
 幸い、クマ王子は従者に見つかりハチミツ川から助けられましたが、あの時は耳にも口にも鼻の穴にもハチミツが入り込んで苦しくて、本当に死んでしまうかと思いました。
 それ以来クマ王子は、あの甘ったるいにおいも、べたべたの質感も、美しいべっこう色も、そのすべてが嫌いになったのでした。

          ◇

 良く晴れたある日の昼間、クマ王子はお城の中庭で読書をしていました。
 本のタイトルは「オサトウのすべて」。
 ハチミツ嫌いのクマ王子はハチミツに代わる甘味料の研究をしていて、つい先日、遠い国で甘味料として使われているという「オサトウ」の文献を手に入れたのです。
 「第1章 オサトウの概要」によると、オサトウは白くてサラサラで無臭とあり、ハチミツとはまったく違う形態のようでした。
 クマ王子はますますオサトウが気に入り、1章を一気に読み終え、「第2章 オサトウの発生時期」のページをめくり始めました。


『第2章 オサトウの発生時期

 オサトウは、空気中に含まれるある物質と、自然現象によるある物質とが混ざり合ったときにできる結晶であるということは第1章で説明した。
 しかしながら、その物質というのはいつでもどこでもあるものではない。
 まず第一に、自然現象によるという物質は「雪」である。
 雪についてはご存知のお方も多いとは思うが一応説明しておこう。
 空に浮かぶ雲は、冷たい空気にさらされると凍えて結晶化する性質がある。結晶となり大きなかたまりを維持できなくなった雲は浮遊力を失い、自重に耐えきれずバラバラに落ちてくる。その結晶が、雪なのである。
 余談であるが、僅か20数年前まで、雪は雨が凍ったものと思われていた。
 しかし雨と雪とでは、重さなどあまりにも性質が違うことに疑問を抱いた私は、所属する研究所で独自の研究を行い、雪の根源は雨ではなく雲だということをつきとめたのである。
 それについての詳しい研究内容は、著書「雲が降り積もる日」を読んで頂きたい。
 そろそろ本題に戻ろう。
 前述の雪はその性質上、発生には一定以上の寒さが必要である。よって、オサトウの発生時期は必然的に冬ということになろう。
 無論、年中雪の降る寒い地域はその限りではないし、また残念ながら、雪の一切降らない温暖な地域ではオサトウの発生は望めないということになる。』


 クマ王子は本から目を離し、ため息をつきました。
 ここハチミツの国は年中あたたかく、雪など降ったこともないのです。
 クマ王子はそのことにガッカリしながらも、見たことのない雪とオサトウに想いを馳せました。
 雪は降らなくても、雲ならハチミツの国にだってあります。――それをどうにか結晶化することはできないだろうか、もしそれが難しかったら、他国の土地を借りることだってできる……。
 クマ王子はそう考えると、また楽しくなってきました。勤勉なクマ王子にとって、研究は困難なほど面白いものでしたから。

 クマ王子がまた本に目を落としたその時、どこかから、誰かのすすり泣きのような声が聞こえてきました。


*つづく*

***
ちまちま携帯で書いてたんだけど、長くなりそうなのでここまで!!


クマとハチミツは相性良すぎだよね!


ここでは一部だけしかでてないけど、「オサトウのすべて」とゆうのんも全部書きたいな~。

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ここは前まで「クマザサ秘密通路」っていうブログだったんだけど、くまっこちゃんが乗っ取りました!
なので、くまっこが日々の恥ずかしいあれやこれやどれやをちまちま載せていく日記になったんだ。
物語とかイラストとか日記とかケーキとか載せていくから、仲良くしてね。

熊についてだよ。

くまっこ

Author:くまっこ
イラストレーターと見せかけて、ただのラクガキ熊。
楽譜の裏と100円ボールペンがお仕事道具。
72色入り298円のクレヨンが宝物。
(よく数えてみたら71色しかなかった。※同じ色が2本入ってた)

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