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文章メモまとめ。2013年2月〜2013年9月

タトホンとコミティアにむけて、なにか作れたらいいなとゆう希望的に、ついったでメモってる文章メモと夢メモをまとめてみるのです。


***

 ぼくのまちには、妖怪がいる。
 小学2年生のときに都会のアパートから郊外の一軒家に引っ越してきたぼくは、喘息持ちで体育の授業を休みがちのひ弱な子供だった。
 家は古びた木造の平屋で、母が夜の仕事で稼いだ貯金で買ったものだ。
 このまちは都会に比べれば空気がきれいで、医療支援が充実していて、母が、ぼくの療養のためにここを選んだことは明らかだった。
「もう若くないからね」
 そう言って当時まだ30前だった母は小高い丘の上にある大きな病院の食堂で働きはじめたけれど、本当は都会で小さなお店を持つのが夢で、そのためにお金を貯めていたことを、ぼくは知っていた。

 ぼくが妖怪を見つけたのは、引っ越してきてすぐのことだった。
 家の引き渡しも終わって誰もいないはずの家の中に、かわいいおかっぱ頭の女の子が佇んでいたのだ。女の子はにこにこと・・・


※妖怪のお話しを書きたい。でもたぶん、妖怪というよりは妖(あやかし)のお話しになりそうな。


**


 わたしはまだ、竜の歌を歌った頃のまま涙を枯らせないでいる。
 あの空き地に夕日は3日分しか置いておけないのに、また日が暮れてしまう。
 ボールの様な白い夕日がまた一つ、気づかぬうちに消えてしまう。
 草の陰から、黒いお化けが黒い牙を剥いている。
 さあ川に飛び込めとその暗闇は言うのだ。


 黒いお化けは羽がないから空に還れないと言う。
 暗闇の羽を毟ったのは天使だ。だから草の影に宿っている。
 夕日を捨てに行くのも暗闇の仕事で、わたしは小さな頃からこのお化けを知っていた。
 暗闇は天には還れない。天使にはなれない。
 それはもう決められていることで。決められていることで。


※なぜか二日にわたって書いてあったメモ。


**

 白のシャツと黒のシャツを一緒に洗ったらシロクロの猫が出てきた。
 灰色猫にならなくてしょんぼりした。
 シロクロの眼は青くてそれは柔軟剤の色だ。
 乾燥機に入れたらフカフカになりすぎて風にふかれて黒い空に溶けていった。
 すこしだけ悲しかった。
 洗濯機に注がれる水の音が宵闇に響いている。


**

 縦縞の猫を探す女の子のおはなし。


***
ここからは夢メモ。見た夢をたまにメモっているです。


**

 自慢のイケメン兄(実在ではない)が、実は上級生のパシリでしかもその上級生がゲイで、毎日お別れのチューをされててノーマルの兄が泣きそうな顔をしつつ、されるがままになっているのを偶然見てしまった妹(わたし)。


**

 夢のなかの空がゴオオンゴウウンと音をたてて赤紫色に染まり晴天から暴風雨の嵐。
 濁流のみずたまりを這うように越えた思い出の家で彼は部屋を片付け続ける。
「引っ越すの?」
「そうだよ。」
「一緒に眠りたい。」
「人として僕は君を嵐の夜に晒さないけれど、この部屋には一歩も入らないでくれ。」
「うんごめんね…。」


※好きなひとの夢だった。とても正直なひとなのでその言葉はまっすぐに突き刺さるのです。

**

 眼球の手術を受ける。子供のころ負った傷を取り除くのだという。
 傷は右目だけについているはずなのに両目とも。
 瞼にだけ麻酔をされて、メスで二重に切られる。
 この国では、眼球には住所を刻むことになっている。
 眼球には麻酔してないけど、痛くないからねと言われる。

 眼球にレーザーで住所を刻む。
 痛くはないけれど、チリチリ、ピリピリと疼く感じがする。
「あっ、先生、私そういえば引っ越すんです!  新しい住所を刻んでもらわないと…」
「もう途中まで入れちゃったよ」
「まだ間に合いますか?」
「新しい住所は?」
「確認できないのでうろ覚えですが…」

 眼球の手術を終える。
 ついでに赤い宝石でできた複眼を入れてもらった。
 早朝の手術。このまま会社に行ってもいいらしい。
 視力が少しずつ回復して辺りがあかるく見える。
 二重瞼はまだぱっちりとしていない。

 引きこもりの弟に会う。てむずさんに似てる。
 今回の手術は、弟が手配してくれたらしい。
 弟は、あまり言葉を発しないのに、カリスマ的な魅力があって人気者。
 聞くと、相手に心を伝えることができるから、言葉はいらないと言う。
「お姉ちゃんにもできるよ。やり方を忘れてしまっているだけ」
 額をコツンとぶつけあうと、弟の言葉が頭に流れ込んできて、わたしは心を奪われる。

 母親が病気と知らされる。
 治療をすると、70%くらいのひとが治ると言われて、よいのかわるいのか複雑な気分。
 かなしい。
 それを本人に話すかみんなで悩む。


※現実世界では弟はいません、よ。
 右目に傷があるのはほんとう。
 子供の頃は右目だけ視力がわるかったけど、いまは両方とも同じくらいに落ちてます。


**

 私は魚と一緒に暮らしている。
 部屋は水に満たされている。
 一緒に暮らしてた魚は、一部が擬人化していて、大半の小魚たちはそのままの姿で部屋のなかを泳いでいた。
 仲良しだったのはカジキマグロさんとタコさん、名前もわからない魚さん。
 最後は海に帰ることになって、わたしは、またぼっちになるのは嫌だよと思いながら「しかたないね」と送り出す。
 名残惜しくてなかなか出て行かない魚たち。
 カジキマグロが「誰も行かないなら俺が先に行く」と、カジキマグロの姿に戻って海に帰っていった。
 明るい満月の海。
 朝まで時間はあるし…と、タコと名前を知らない魚は最後までいてくれようとする。
 小魚たちは、潮が大きく引くのと同時に、海に出てゆく。


**

 2階くらいの高さから、父親がわたしの元に楽しそうに冗談のように飛び降りてきて、嫌な音がして頭から血が流れて、わたしは救急車を呼ぶけれど近くの救急車が全部出払っていて時間がかかると電話口で言われて「お願いします!死んでほしくないんです!」って救急車が早く来るのを願ってる。


**

 16才くらいの女の子が二人、続き間の部屋で客を迎える準備をしている。
 客は50代以上の男性が大勢。団体で2回に分けて「視察」に来る。
 女の子はそれぞれ「お世話」をしなくちゃいけない。失敗しないように、慎重に。
 客は「先生」と呼ばれる館の主人(どうやら医者らしい)に会いにくる。

 館を「視察」する客は、本当は女の子たちを視察している。
 気に入れば女の子は買われるのかもしれない。
 客をおもてなしする6人くらいの「おばさん」たちが、今回の客について品定めしている。
 下品なおしゃべり。
 女の子二人は、おばさんに目をつけられないように、黙々と働く。

 女の子のひとりが、客に毒を盛っていた。遅効性の毒を少量ずつ。
 「先生」に気付かれないように、慎重に。
 おばさんたちに「どんくさいわね!」と言われて、気付かれていないかドキリとする。
 大丈夫みたいだ。
 小さな鍵が床に落ちている。視察が終わって客が帰る。おばさんたちはまた客の陰口。

 明るい実をつける植物を、女の子は大切に育てている。
 それは大切な女の子の植物なのに、いつの間にか明るい実は、電球にすり替えられていた。
 丁寧に一つ一つの実に水をあげる女の子。
 でもそれは電球で、いぶかしく思うけど植物と信じていたくて。
 でもその植物に女の子は手を触れてしまう。
 触るとそれはとても熱かった。悲しかった。

 館の「電気」が少しずつ消えていく。
 ひとつずつ、静かに消えていく。
 外から入る月明かりと、小さな電球の明かりだけになって、気付くと「先生」が倒れていた。
 少しだけ動けるようだけど言葉は発しない。
 女の子は先生にも毒を盛っていたのかもしれない。
 おばさんたちは倒れた先生を見て、「いやだわ、いきましょ」と言い合って、連れ立って館を出てゆく。
 もうひとりの女の子が「早くわたしたちも逃げましょう」と女の子に言う。
 女の子は「鍵がないの、大切な鍵」と言って、薄暗がりを手探りで探している。
 もうひとりの子が落ちていた鍵を拾う。
「鍵ってこれ?」
 女の子に差し出すと
「違う。わっかのついた鍵。それはもう必要ない」
 と言って、間つづきの隣の部屋に探しにいく。
 拾った鍵は足枷の鍵だった。
 たしかにもう足枷は外れていた。
 もうひとりの子は、早く出て行かなきゃと焦って「わっかのついた鍵」を手探りで探す。

 もうひとりの子が「わっかのついた鍵」を見つけて、女の子に「あったよ!」と近づく。
 女の子は椅子にのぼって背伸びしてカーテンレールの上を探していた。
「これでしょ! この鍵でしょ! もう行こう? ねえ、あやちゃん! あやちゃん!」
 女の子に必死に呼びかける。暗がりの館はとても怖かった。
「あった!」
 女の子もカーテンレールの上にわっかのついた鍵を見つけた。
 椅子からおりて、鍵を見せあう。
「あったね」
「あったね」
 二人で喜ぶ。
「じゃあ早く行こ?」
 もうひとりの子はすごく焦っていた。
 おばさんたちが館に火をつけるかもしれない。なぜかそう思った。
 二人は一緒に駆け出した。


**

 鶏夫婦に襲われる夢をみた。
 鶏夫婦は、足が早かった。
 鶏夫は、フクロウを従えていた。
 フクロウがたくさん向かってきて、フワフワだった。
 よく見たら雛がいた。
 家族を守っていたらしい。


***

 こんな感じで、毎日夢を見ています。
 毎日はメモっていないけど、たまに気が向いたらメモっています。よ。


***

 そゆえば、先日のイベントレポートに、拍手コメントをたくさんいただきましたのです。
 うれしいです。
 まとめてコメントのお返しをしたいので、ちょっと待っていて下さいませー。
 たぶんブログ記事で、お返事しますです。


あいうえお作文(五十音順的な)とゆうかタイトル未定のなにか。

あさごはんをガード下で
いぬと一緒に食べている
うさぎのかたちした鞄と
えのぐのケースを抱えた
おんなのこが、僕に囁く。

からすの夢をね、見たの。
きみょうな夢だったのよ。
くるみ割り人形が胡桃を
けいとの中に隠したのに
こわれて消えちゃったの。

ガラクタの箱の細い縁の
ギリギリのラインに佇み、
グラグラと揺れる人形の
ゲノムを抜き取った烏は、
ゴウンゴウンと鳴り響く

さとうを焦がした匂いの
しろい大きな機械の中に
すを作って眠りにつくの。
せいぶつ記号を取られて
そらを仰ぐ胡桃割り人形。

ざんこくな童話の世界の
じどうにんぎょうたちは
ずっと空ろに私を見つめ、
ぜんまいを手に追い縋る。
ぞっとした…。と彼女は

たかすぎない声で語った。
ちかてつが地上を過ぎる。
つきの大きな夜は怖いと
てを天に翳し残月を隠す
とおを少し過ぎた少女は

だき竦めるよう膝を寄せ、
ぢう。と刻印された、銅
づくりの器を覗き込んだ。
でんしゃから零れる光が
どう製の鈍色に落ち込む。

なまえ、雨の神様なのよ。
にこっと彼女は微笑って
ぬれた鼻を鳴らした犬を
ねえ地雨、と呼び寄せた。
のりとのような響きには

はかない願いが乗せられ
ひも月も隠す雨雲を呼ぶ。
ふういの呪を唱え続ける
へきるりの髪色の少女は、
ほそい腕を兎の鞄に入れ

バウムクーヘンの欠片と
ビードロとキャンドルと
ブーゲンビリアの栞紙と
ベッチンの髪飾りを並べ、
ボクシさんにだけね。と、

パンの残りを器用に割り、
ピーナッツバターの塊と
プルーンを挟んで、僕の
ペーパーバックスの上に
ポンと置いて瞳を上げた。

まるいパンを僕はかじる。
みせてくれた宝物を眺め
むいなこの少女が教会で
めいみゃくを保てるかと
もくそうして問いかける。

やがて彼女の呪は届いた。
いのりだったかも知れぬ。
ゆしにつつまれた墨色の
えのぐを落としたような
よいやみの色彩を帯びて、

らいうが今ここに訪れた。
りん打ち時計の音が響き、
るいかを雨にながれ聴く。
れいめいの景は跡形なく
ろうを灯して口を開いた。

わたし教会で暮らしても
いいよ。それであなたの
うれいの瞳が晴れるなら。
えんで少女は、僕に時雨
を預け立つ。通り雨のや
んだ空には残月があった。



おわり。


***
あいうえお作文の本が作りたくて書きました。
濁音、特にぢ・づとかは、結構たいへんだった かも?


このお話は、タイトルをちゃんとつけて、豆本にしますですよー!
7月7日(今週末だ!)に参加予定の「ポエケッ ト」でお目見えできたらいいな。
……できるようにがんばります!!


ちなみにポエケットには、「ぞうのねむるま ち。」とゆう名前で参加致しますです。
遊びに来てね!!


星の輝く夜に

ほ 褒められるようなことじゃないけど ***

   君が僕を好きなことを知っている
   つないだ手からながれこむ感情は揺るぎなく
   言葉にできない君の言葉はまっすぐで
   それはきっと僕にしか分からない
   こんなに不器用な、音になるまえに消されゆく言葉たちを
   理解できるのはきっと僕だけだと
   ——信じている
   君と僕が出会えたのは、まるで決められた物語のようで
   決められた物語をゆく僕は
   決められたとおりに、君を好きになるのだろう


し 知らずに淀む ***

   僕は知っている
   夜の端に佇む君の横顔の、眉の角度の美しさを

   「停滞だよ」と息を吐く

   君は知らないのだろう
   紫黒で乗算された空にしがみついて
   思考を粉々にした、その欠片のかたちを
   君に停滞と名付けられた、そのひかりの欠片を


の 昇り行く光の粒に ***

   さらさらと静かな音を響かせて
   天使たちは舟をこぐ


か 傘は要らないようだ ***

   航跡を追いかけて
   光跡を辿るように
   天使の残した銀河を
   君と眺めよう


が 我慢も今日は忘れて ***

   強くにぎった手を、離せないでいる
   放したくない

   いつだって君の思うとおりの僕でいたいけど
   決められた物語を紡いでいたいけど
   嫌われたく、ないけど

   どうしらたいいのか分からなくて
   たぶん泣きそうな顔で、指と指を絡めて
   ずっと俯いていたんだ


や 安らぎも夢の中 ***

   ほんとうはずっと怖くて
   怖くて怖くて、でも
   弱さを武器になんてできずに
   言葉を武器になんてできずに
   ただただ君の体温を感じていたかったんだ

   「大丈夫だよ」と息を吐く

   やさしい君は、いっとう意地悪な顔を作って、微笑みでかえす
   ああ、君はきっと知らないのでしょう
   これがすべて、僕の夢なのだということを


く 苦しさを破り ***

   長い、長い夢を見ていた
   君が隣にいるなんて、夢のようだと
   夢のなかで、夢のような心持ちで

   夢のなかの君は
   夢のなかなのにちっとも思い通りにならなくて
   僕はいつだって泣きそうに笑っていた
   弱さも言葉も通じない君に、嫌われないように
   僕は笑顔でいたかったんだ


よ 夜闇に包まれる ***

   さようなら


る 瑠璃の海 ***

   今年も夏鳥が海を渡るでしょう
   海は渡り鳥の色を吸い込んで
   あおく、あおく

   僕は海の上で目覚める
   君の見せてくれた、ひかりのかけらを
   ひとつかみの、星のしずくを頼りに

   僕は海を渡るのでしょう


に 二歩、先を見据えて ***

   いつかまた、君に出会えたら
   あのとき言えなかった言葉を伝えよう
   怖くて怖くて、笑うことしかできなかった僕の手を
   放さないでいてくれてありがとう、と
   言えるようになるまで
   もうすこしだけ、時間を下さい

   今はまだ夢を夢見て
   夢のなかの君とふたりで歩んでゆくつもり

   あの夏鳥がまた海を渡るころ
   星の輝く夜に、物語を紡ごう


***

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文章メモまとめ。2012年10月〜2013年2月

たまには更新更新!

ついったの文章メモまとめ。
自分で書いたのに覚えてないの多いな・・・。


***

1.わたしはとうとう、機械のからだを手にいれた。あこがれのコンピュータの一部になれたのだ。
  ポスターを丸めて袋に入れる内職でコツコツ貯めたお金で。
  集積回路から遠くはなれた四つネジの右から二番目がわたしである。素晴らしい…!
  わたしの隣のネジは、無口で、元人間ではないらしい。

2.機械の体を手に入れたいと願ったわたしは、ある朝一本のネジになっていました。
  かみさまはわたしの価値をそう判断したのでしょう。わたしは大いに喜びました。
  1000本入398円のケースに入りホームセンターの片隅に置かれたわたしは、喋ることもできず、ひっそりと身を横たえています。


※2つは違う時期に書いてたみたい。
 機械の体を手に入れたいと、わりと本気で思っているから、
 その気持ちが強くなった時にこうゆう文章メモをしているみたい。


**

レーザーで視力を取り戻した女の子が透視までできるようになってなにもかも透けすぎちゃってなにも見えない光の世界で過ごすよ。みたいな。


**

世界の端のもっと遠く、はじまりの地と呼ばれる場所には、3つのまちがありました。
光の生まれるまち、闇の生まれるまち、風のはじまるまち。
風のはじまるまちで作った風は、誕生のまちで生まれた光と闇を乗せて世界に運びます。


**

わたあめ農家のおっちゃんは収穫したわたあめを鉄のおっきい機械にどんどん入れる。
ゴオオウと機械は低い音を立てて、わたあめはフワフワの綿とトロリとした飴に分けられてゆく。
おっちゃんはバケツに溜められたばかりの飴を柄杓で掬ってお椀に分けてくれる。
精製したての飴は水のように…ようするに、わたあめ食べたい。


**

とまりぎのあるまち。の文章メモがみつからない。たしか、家には必ず止まり木を立てていて、渡り鳥が止まり木から生まれて、おかあさん止まり木に毎年帰ってきて、最後は止まり木に止まりながら羽ばたいてお家を全部持っていっちゃう話だったと思う。


**

1.不死の病を患った少女は、誰よりも死を恐れていました。
  彼女の美貌を愛した兄は、不死をもたらすとされた花の根を妹にあたえ彼女を不治の病へと誘い、自身はその花の棘を心臓に刺して死にました。
  慈愛に満ちた母も父も老いて死に、立派なお屋敷には少女と機械人形が残されました。

2.美しい少女のまま時を止めた彼女は、自分の醜さを呪っていました。
  花は枯れるから美しいのだとうたった絵師は少女の初恋の相手で、けれども絵師のカンバスにはいつだって、咲き誇る花と共に少女の母親の顔がありました。

3.少女は枯れゆく花を呪い、兄を呪い、絵師を呪い、やがて屋敷は憎悪で満たされました。
  少女は絶望の淵に死を切望し、それでも身体は生を渇望します。
  病はやはり不治なのでした。
  まるで多重人格のような欲望に少女は打ち勝つすべを持たず、そうして世界は迷わず時を刻みます。


**

1.ママの用意する朝ごはん。
  ストーブの前に陣取るシャム猫の背中で焼いた目玉焼きと、ジャンガリアンハムスターがほお袋であっためたナッツを少々。

2.キッチンの奥のプランタからにょきにょき生えた生姜をひとポキして、生姜ミルクをこしらえるママ。
  「女の子なんだから、からだを冷やしちゃだめよ」


**

おひつじ座はじぶんの毛を紡いで毛糸玉をつくりました。
うお座からもらった小骨の編み棒ではら巻きを編んで大好きなおうし座にプレゼントしました。


※星座をつなげて、いつか星座の本を作ろうと思っているのです。
※ちなみに、星座モチーフのお話は、牡羊座(モフモフのひつじの毛からおさとうの国のお姫さまへ)と双子座(月の子〜ふたご座星の乙女〜)の2つしかまだ書いていません。


**

モノトーンのまちを歩く
ヘッドフォンのあの子。

紅の色彩を纏って紡がれる音は
触れる場所を花に変えて
螺旋をとおって響く
遠い国の記号みたいなそれを僕は
神託と呼んだ。

赤い翼が放り投げた先に
奇蹟のありやなしや。

きっとそれはまた、別のはなしに繋がるのだろう。


※これは豆本の「ぞうさんチャンネル2」に掲載したね。


***
こうやってたまにまとめて載せておかないと、存在をすっかり忘れてしまうのです。
この欠片みたいなのが、そのうち物語になるかも。ならないかも。

名称未設定。

蒸し暑い6月を歩いていた。
毎年気温が上がっているような気がするし、去年もこのくらいだったかもしれない。
インターネッツから気象庁の資料を引き出せば、ほんとうはどうなのか分かるかもしれないなと、実行する気のない停止寸前のぼんやりと頭に浮かぶ思考を眺めていた。

世界はもうすぐ終わるらしい。
学校の帰り道に、占い館の娘が僕にそっと教えてくれた。
彼女が何故そんなことを知っているのか分からないけれど、禊をすませたばかりの清らかな体から発せられた声は、“本物”のように思えた。
「終末が蒸し暑いのは嫌だな」
「でも理想的な終末なんて、偽物みたいじゃない? 現実って案外泥臭いもの」
二言三言会話をして、100メートルほど一緒に歩いたところで、彼女とは別れた。
世界が今月か来月に終わるなら、もう彼女と会うこともないだろう。
学期の単位数を確保した僕は、誰よりも早い夏休みの始まりに立っていた。

暑さで目を覚ます。
節電を強要された今夏、エア・コンディショナは太陽光発電で得た電気で動かさねばならないという条例が可決され各家庭に太陽光パネルが配布されたが、ワン・ルームの部屋に支給される小さなパネルは色数の少ない灰色を写すばかりで、備え付けの古めかしい機械を動かすだけの電気を作ってはくれなかった。
寝汗でへばりついたTシャツを剥がして捨てて、昨日買った速乾性が売り文句のシャツを「UNIQLO」と赤文字で印刷された白いビニールから引っ張り出す。
生地はさらりと心地よく、はじめからこれを着て寝れば良かったと軽く後悔しながら僕はまたベッドに沈んだ。



追記を表示

Appendix

くまっこにっき?

ここは前まで「クマザサ秘密通路」っていうブログだったんだけど、くまっこちゃんが乗っ取りました!
なので、くまっこが日々の恥ずかしいあれやこれやどれやをちまちま載せていく日記になったんだ。
物語とかイラストとか日記とかケーキとか載せていくから、仲良くしてね。

熊についてだよ。

くまっこ

Author:くまっこ
イラストレーターと見せかけて、ただのラクガキ熊。
楽譜の裏と100円ボールペンがお仕事道具。
72色入り298円のクレヨンが宝物。
(よく数えてみたら71色しかなかった。※同じ色が2本入ってた)

くまっこあるばむ。

いまこんなかんじ。

ついったなう。

お手紙ほしいよ!

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ちがうところ。

こんなの聴いてる。

来てくれてありがと。

見てくれてありがと。

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